2011年3月29日火曜日

仙台関口は思い複雑も被災者と共に戦う (日刊スポーツ)

仙台関口は思い複雑も被災者と共に戦う (日刊スポーツ)

「共に進もう」と記し大阪へ飛び立った仙台MF関口

明日29日「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」(長居)が行われる。

羽田空港に現れた日本代表と対戦するJリーグ選抜(チーム アズ ワン)MF関口訓充(25)の表情は硬く、瞳は潤んでいるようだった。報道陣に囲まれると複雑な思いを何とか言葉にした。

関口 被災したチームの代表として、被災者の気持ちをくんでがんばりたい。

自らも仙台で被災した。自宅に大きな被害はなかったが、水が止まり、食料もガソリンも底をついた。カップ麺で2日間を過ごした。チーム練習も中止。手倉森監督の「地元に戻れ」の指令で、14日に山形経由で東京の実家に戻った。

その後も慣れ親しんだ土地が津波にのみ込まれる映像と、避難所生活を続ける市民の姿をテレビで見て、心が重く沈んだ。気持ちの整理に2週間もかかった。

関口 心理的に難しかった。気持ちを切り替えることはできないけど、やるしかない。

都内では1人でジムに通い、近所の公園で走った。その公園で就学前の子どもに声をかけられた。「関口選手ですよねえ」。小さな子どもが自分の名前を知っていてくれたことのうれしさと、夢を与えるプロ選手としての自覚を強く感じた。

関口 「がんばろう」という言葉で片付けてはいけない。未来へ向けて一緒にいければいい。

昨年10月にザックジャパンに招集され、唯一の仙台所属の代表選手に地元は盛り上がった。影響力は大きい。出発前には羽田空港が用意したメッセージフラッグに「共に進もう」とサインした。

関口 強気なドリブルで勝負したい。被災地に明るいニュースを送れれば。

後はプレーで勇気づけるだけだ。