ジーコ5年ぶり大放談「私の家系に日本の血が入ったんだ!」 (夕刊フジ)
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| 日本への熱い思いを吐露したジーコ氏。意外な打ち明け話も飛び出した(写真提供 産経新聞社) |
来日中のサッカー元日本代表監督、ジーコ氏(58)が4日、東日本大震災で被災した茨城・カシマスタジアムで行われる震災復興チャリティーイベント「SMILE AGAIN」に出場。その前日(3日)、2006年W杯ドイツ大会以来5年ぶりとなる“大放談”を展開してくれた。
--震災の発生をいつ知ったのですか
「当日の深夜2時(ブラジル時間)だった。日本には友人がたくさんいる。すぐに日本に電話をしたが全くつながらない。そこでテレビで見たのがあの津波の映像だった。私も日本に15年住んでいたから地震には慣れている。でも、あの津波は…日本にとんでもないことが起きている。そう思うと、体の震えが止まらなかった」
--驚きましたか
「そりゃ、驚いた。そして津波に加え、次は放射能問題だ。でも、われわれブラジル人は日本の方々に本当にお世話になってきた。ブラジルはあなたたちを忘れていない。あなたたちに恩返しをしたい。だから今回、私はそのブラジル代表として鹿島に戻って来たのです」
--今の日本代表はいかがですか?
「アジア杯は見たよ。とてもバランスがよいチームなったね。香川(ドルトムント)と松井(グルノーブル)がケガをしなかったなら、もっと楽に勝てたと思う。あとは長友(インテル・ミラノ)だよ、やはり。私は彼が出場したバイエルンミュンヘンとインテルのチャンピオンズリーグを解説したが、素晴らしかった。そんな彼を守備だけではなく、攻撃力をきちんと認めて起用したザッケローニ監督の手腕は、本当に素晴らしいと思うね」
--多くの選手たちが海外に出ています
「それもとても大事なことさ。みんなすごい修羅場をくぐっている。長谷部(ウォルフスブルク)もそういう経験をきちんと代表に生かしていることが尊いよね。国内組でも、前田(磐田)や今野(F東京)がすごく成長している。遠藤(G大阪)だって素晴らしいじゃないか! 彼に初めてFKを教えた宮崎キャンプがなつかしいよ」
--日本代表でひとり注目選手をあげると誰ですか?
「ひとりとはいえないね。ただ本田はね、私がCSKAモスクワの監督をしていた時にフロントにどうしても彼を獲得してほしいと言い続けていた選手なんだよ。結局本田は2010年2月にモスクワに来たんだけど、残念だったのは私自身が前年の9月にモスクワを去ってしまったことだ」
--日本代表が2014年ブラジルW杯でベスト4になれる可能性は?
「あると思うね。でも条件がある。それはこれからも上昇カーブを描いて成長していくことだ。それも彼らならできると思う。でもW杯アジア予選は甘くはないよ。アジア杯ともアジア大会ともまるで違う試合の連続だった。そんな日本代表にお願いがある。次のW杯は、わがブラジルでやるんだからね、まさかブラジルに来ないなんてことはないようにしてほしいな(笑)」
--最後に日本への思いを
「自分はポルトガル人の息子として生まれた。ポルトガルが第2の故郷だった。でもね、今は違う。ブラジルでは『ジーコと日本』が同義語で扱われている。だから日本が第2の故郷だ。いやそんなことはない、外国の血しか流れていないじゃないかという人がいるかもしれないけれど、実はね、コインブラ(ジーコ)家には日本の血が入ったんだ。今年12月、日系ブラジル人女性と結婚した自分の息子に子供が生まれるんだよ(笑)」
--本当ですか
「そうだよ。だからなおさら日本には立ち直ってほしい。第二次世界大戦の時のようにね。時間がかかることだろうけど、日本もイバラキも、そしてカシマも、復興すると私は信じている」