2011年3月24日木曜日

松井、宿舎で転倒顔面強打「ゴジラ」は震災で封印 (夕刊フジ)

松井、宿舎で転倒顔面強打「ゴジラ」は震災で封印 (夕刊フジ)




【フェニックス(米アリゾナ州)22日(日本時間23日)=笹森倫】海の向こうのゴジラも、思わぬ災難に見舞われた。米大リーグ、アスレチックスの松井秀喜外野手(36)が21日夜、宿舎で転倒し、顔面を強打した。

22日午前8時半過ぎ、練習のためクラブハウスに現れた松井の顔面には、縦横に生傷が刻まれていた。額には左右に裂傷を負い、眉間の肉はえぐれ、鼻筋は痛々しく腫れている。傷だらけの松井の顔を見たコーチやチームメートは冷やかすやら、吹き出すやら…。

「ちょっとコケちゃった。昨日の夜、コケてちょっと床に…」

小学生時代は柔道教室に通い、国体強化選手に選ばれるほどの腕前だっただけに、「受け身をとりたかったけどね…」と苦笑い。病院には行かずに絆創膏で応急処置し、クラブハウスではトレーナーに治療を受けた。前日は寝違えで首の張りを訴えていただけに、まさにダブルパンチだ。

さらに松井の周囲でわき起こったのが、高校時代から親しまれてきた愛称「ゴジラ」問題。「ゴジラ」は今、事実上の封印状態にある。東日本大震災の影響で、東宝映画の本家ゴジラが自粛コードに引っかかるからだ。

映画のゴジラは、古代から生き残った恐竜が水爆実験の放射能で変異したという設定。作品中では日本に上陸して都市を破壊する姿が描かれる。地震や津波に見舞われた被災地や、福島原発周辺の放射線問題の状況をかんがみれば、松井を今、ゴジラに例えるのは「不謹慎だ」という声が出てきてもやむをえない。

日本のテレビ関係者も「今年はチームカラーに合わせて、原稿に『グリーンゴジラ』と入れたりしたが、今は『ゴジラ』という文言自体、一切入れていない」と話す。

幸い転倒によるけがは大事には至らず、寝違えについても「首はほぼ大丈夫。昨日よりはだいぶよくなった」という松井。24日(日本時間25日)に行われるダイヤモンドバックスとのオープン戦は、今年初めて実戦で守備に就くことが濃厚だ。愛称「ゴジラ」解禁はいつ? 4月1日(日本時間同2日)の開幕マリナーズ戦に臨む松井もまた、1日も早い日本の復興を願っている。