2011年2月25日金曜日

12球団1少ない?練習量 真弓“オレ流”とは正反対の信念 (夕刊フジ)

同級生の落合監督とは何から何まで正反対な真弓監督(写真提供 産経新聞社)

12球団1少ない?練習量 真弓“オレ流”とは正反対の信念 (夕刊フジ)

阪神の高知・安芸キャンプの全体練習は朝9時半から夕方4時ぐらいまで。他球団に比べてメニューの絶対量が少ないが、その理由は真弓明信監督(57)の、中日“落合流”とは正反対の信念によるものだ。


現在の阪神で特徴的なことが、選手をギリギリまで追い込むほどハードな練習量は課していないこと。全体練習開始後はウォームアップを入念に行い、技術・体力強化メニューとしては午前はランチタイムまでの2時間、午後は3時ぐらいまでというところ。若手はマシン打撃など個別練習を行うが、それもせいぜい日没前の5時ぐらいまでだ。安芸の2次キャンプ唯一の休日だった23日には一部の選手を除き大半がしっかり休養をとった。

真弓監督は「今から実戦やからね。実戦に向けて集中してもらおうとね。疲れを取るっていうことやからね。少しずつ練習量を減らしてでも疲れを取った方がいい」と説明したが、オープン戦に向けて体調を整えるというのも珍しい言い回しだ。

昨年日本一となったロッテは西村徳文監督が就任してスパルタ式に様変わり。若手は朝8時から個別にアップを行い、全体練習が終わった後、夕方6時半ぐらいまで特打。食事をとってからまた室内で夜間の特打と、秋季キャンプと変わらない量をこなしている。

さらにセ・リーグ覇者の中日の場合、選手は日が暮れても食事に戻れず、日程も球界でも異色の「6勤1休」とみっちり野球漬けとなる。

中日の落合博満監督は先日、TBSの番組で野村克也氏(野球評論家)と対談、日没後も夜遅くまで練習する中日のスタイルについて「これが普通。練習の仕方、やり方を知らない子にそれを教えてやらないっていうのは指導者の怠慢」と話している。

これに対して、阪神の岡義朗野手チーフコーチは「練習時間が長いのはコーチの自己満足」と真弓阪神の指導方針を代弁。福田功編成部課長は「落合という男の考え方は、選手が野球をやめた後で『もっとあれをやっておけばよかった』と後悔しないように、動ける時にやれるだけのことをする。そうしてやるのが落合なりの親心なんだと。だが練習量の多少は、どちらが正しいと答えの出るものではない」という。

球界関係者は「俗に『ゾーンに入る』と言うが、勝負の瞬間のなかでのメンタルの極限の集中力というのがそれに当たる。ではどうすればプレー中にそういう状態を生むことができるのかというと、膨大な量の練習をもって準備するということなのではないか」と指摘する。

真弓監督の「とにかく順調に行ってほしい」との願いが届き、今年は故障による緊急帰阪者はゼロだったが、その一方で昨季終了後のシーズンを通しての反省点として「野手でいえば球際にもう一つ強くなってほしい」、「打つ方は選球眼、ストライク・ボールの見極め」と選手に注文を出した。それが今季解消できるといえるだけの根拠は果たして今キャンプで示せたのだろうか。