2011年7月16日土曜日

川澄に続け…決勝ヒロインは“ハリネズミ”海堀! (夕刊フジ)

川澄に続け…決勝ヒロインは“ハリネズミ”海堀! (夕刊フジ)

サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で、日本は17日(日本時間18日午前3時45分)、決勝で米国と対戦する。“なでしこジャパン”快進撃の最大要因は、日替わりヒロインの登場だ。破壊的な攻撃力を誇る米国戦では、ハリネズミヘアの守護神、海堀あゆみ(24)=INAC=が勝敗の鍵を握る。

命を賭けても最後の一線だけは守り通すのが大和なでしこの心意気。今大会では、キャプテン沢穂希(32)、FW丸山桂里奈(28)、FW川澄奈穂美(25)と攻撃陣が目立ってきたが、それも海堀の要所での踏ん張りがあったからこそだ。

身長170センチ、燃える気迫はヘアスタイルに表れている。準々決勝、準決勝と精神力で決定的な失点は防いできたが、実はまだ発展途上。1次リーグで競り勝った初戦のニュージーランド戦で同点ゴールを許した。敗れた最終戦のイングランド戦でも2失点と不安定な場面も目立った。

それでも1試合ごとに成長し、身体能力の高い相手と互角に渡り合うことができるようになってきた。先輩のなでしこGKたちも、縁の下から海堀を支えている。

山郷のぞみ(36)と福元美穂(27)と連夜、ビデオにかぶりつき。佐々木則夫監督は「ビデオを一緒に見て研究しているが、その回数がすごいし、分析が細かい。GKコーチも含め、コーチが3人いるみたい」と熱心さに舌を巻いている。

海堀は京都府長岡京市出身。同市内のスポーツ少年団でサッカーを始めた。スペランツァ高槻から2007年オフにINAC神戸レオネッサへ移籍。北京五輪ではなでしこに選ばれたが第2GKで出場できなかった。

米国は高さとパワーを兼ね備えた布陣。海堀は5月の米国遠征で先発した2試合ともゴールを守りきれずに敗れているが、「クロスを上げられても、中に枚数がいればはね返せる」と今では自分の成長に自信を深めている。

五輪、W杯を通じて初のメダル獲得を決めたなでしこの奇跡。最後の締めくくりは海堀のセーブ力にかかっている。