2011年7月16日土曜日

自力優勝の可能性消滅 原監督 気が狂わないか (ゲンダイネット)

自力優勝の可能性消滅 原監督 気が狂わないか (ゲンダイネット)

●理解不能な選手起用、采配にその兆候

うつろな目をした原監督が、呆然と打球を見上げた。自ら新守護神に指名した東野が、抑えとしての初登板でいきなりサヨナラ負け。無死満塁から、代打の桧山に楽々と犠飛を打ち上げられた。「ボールそのものは良かった。めげずに、いいきっかけにして欲しい」と新ストッパーをかばった原監督を試合後、さらなるショックが待っていた。

首位のヤクルトが中日にサヨナラ勝ちし、開幕67試合目にして巨人の自力優勝の可能性が消滅。努めて前を向こうとする原監督に、厳しい現実が突きつけられたのだ。

「精神的にこたえる1敗だと思う。東野の抑え転向は、原監督の独断だといわれている。失敗すれば首脳陣の空中分解につながりかねない勝負手を打った。それが、いきなり最悪の形になって出てしまったんですからね」

と、チーム関係者がこう続ける。

「この日は不振が続く小笠原もついにスタメンから外した。が、打線はわずか1得点でそれも功を奏さない。腰痛という爆弾を抱え、満身創痍の高橋由の2番起用もそう。当初から周囲は大丈夫なのか? と不安視していたが、それも現実になってしまった」

0―1で迎えた六回の1死一塁で高橋由が左翼線へ同点の二塁打を打った。ベンチで笑みを浮かべた原監督の表情はしかし、すぐに曇った。二塁ベース上で顔をしかめた高橋由が、ベンチに下がる。試合後、「本人が足がつったと言ってきたので」と交代の理由を説明する原監督の顔は苦渋に満ちていた。やることなすこと、すべてが裏目に出る。指揮官が「異常」という貧打も出口が見えず、この日は六回の1死満塁の好機を一ゴロ併殺で潰し、七回1死二、三塁、その後の2死満塁の決定的チャンスでも得点が入らなかった。さしもの原監督もプッツンするんじゃないか、とチーム関係者は心配するのだ。

いや、もう、すでにその兆候は見える。評論家の堀本律雄氏が言う。

「先発がダメだからと抑えに回った東野は、この日はスピードはあったものの、打者4人(1敬遠を含む)に対してなぜか全球直球勝負。得意のスライダーを1球も交ぜることなく敗れた。全く理解できない投球だ。失敗したから言うわけではないが、そもそも東野はスライダー投手で、フォークなどのコレというウイニングショットがない。抑え向きではない。その東野をなぜ、ストッパーに回すのか。理解ができない。攻撃にしてもそうだ。同点の七回無死一塁で打席の亀井に対してバスター、送りバント(見逃し)、またバスターとサインがころころ変わった。結局、亀井は投ゴロで走者を進められなかったが、ベンチは何をさせたかったのか。チグハグというか、落ち着きがないというか、原監督の起用、采配には理解に苦しむことが多すぎる」

巨人が、いや、原監督が心配になってきた。