2011年6月11日土曜日

虎「藤井効果」でトラブル回避!城島とスタメン争い勃発 (夕刊フジ)

虎「藤井効果」でトラブル回避!城島とスタメン争い勃発 (夕刊フジ)

先発マスクでヒットも打った藤井は移籍後初勝利。流れは変るか(写真提供 産経新聞社)


阪神に方向性が見えてきた。先発出場した藤井彰人捕手(34)が、今季5度目のスタメンマスクで初勝利。元気のなかったリリーフ投手陣もよみがえるなど、「藤井効果」で目指せ借金完済!!

今季これまで4度先発出場していた藤井は、巡り合わせの悪さもありチームは黒星続きだった。6日のオリックス戦では下柳が3回もたずにKOされて苦境に立たされていたが、「5度目の正直」で、持ち味をいかんなく発揮した会心の勝利となった。

この日はじめてリードしたのが、メジャーリーグ時代から城島とコンビを組んできたメッセンジャー。緩急を巧みに使った頭脳的な配球で、相手打線に5回まで得点を許さなかった。打っては2回に打線の猛攻の口火を切る左前安打を放つなど、レギュラーの城島をしのぐほどの活躍だった。

藤井は「めちゃめちゃうれしいです。1回も勝っていなかったですから。このあいだの下柳さんの時もそうですが、(先発起用の)ラストチャンスだと思ってやった。もう1回チャンスをいただいて、何がなんでも、という気持ちでやって勝てたことをかみしめたいです」と、待望の勝利に喜びもひとしお。

吉田康夫バッテリーコーチは藤井について、「城島の分をカバーしてくれてよかった。メッセンジャーのいいところを引き出してくれた。城島のスタメン落ち? 調子が悪いからでしょう。今後は状況に応じて併用? そうなるんじゃないかな」と高く評価。この日の1勝で藤井の地位が単なる控え捕手から一段階上がったようだ。

メッセンジャーの他に、フォークボールが生命線の小林宏も、藤井とのコンビで生き返った一人だ。

今季の城島はひざの影響からキャッチングが今ひとつさえず、ワンバウンドの投球を後ろへ逸らす場面が頻発している。

一方、この日の藤井はワンバウンドの投球処理でも、体に当てて前に落とす安定した技術を発揮。投手の心理にも少なからず影響したようだ。

8回に3番手で登板した小林宏は、ウイニングショットは全てフォークボールで3者連続の空振り三振を奪う好投。「はじめの方でたくさん迷惑かけているので、これから頑張りたい」と復活宣言した。

この日誕生日ながら、2試合続けてスタメンを外れてベンチで戦況を見守るのみだった城島は「スタメンを外れたのは戦略的なもの? はい。勝ったのだから、そうでしょう」と話したが、藤井が台頭して、今後併用の度合いが強くなるようなら城島としても死活問題となる。同級生のベテラン同士の思わぬスタメン争いが、チームに活気を与えることになりそうだ。